コンセプトを実現させる為の事業計画が狂う要素にイニシャルコスト(初期費用)が増大してしまう傾向があります
イニシャルコストには
物件収得費(店舗の場所を購入したり借りる費用)
店舗内外装建築費(実店舗の設計デザイン・工事費・備品等)
大きくは上記の2項目になります
この2項目は近年増大の傾向が顕著です
特に建築工事費用の増大は計画時と実際に建築する時でさえ増大している事例も多々発生しています
詳しくは記する事が出来ませんが、仙台市泉中央の某飲食店が新築移転する時には事業計画時の建築費用が実際に建築する時にはイニシャルコストが2倍程度まで膨らんでしまった事例もあります
何がイニシャルコストを狂わせたのか?
物件収得費は事前に調べる事により事業計画時に調査することが可能で大きく狂うことはほぼ無いといえます
残るは一つ、建築工事費用です
ここ最近の資材高騰・施工業者の減少等による工事費用の増大が問題となります
先ほどの事例でも工事の発注時には事業計画を踏まえ許容範囲内での発注をしても、追加追加のラッシュで最終的に事業計画が大きく崩れる要因となりました
経営母体が大きく資金に余裕があれば事業が傾くことには至らなくても店舗単体で見れば大きな痛手であることは間違いありません、仮に増大した分を融資で引き出せたとしてもそれは固定経費としてせっかく始めた店舗の大きな負担となります
固定経費が増えれば開店以降の情勢変更等に即応できない体質となり営業を続ける事で精一杯な利益をもたらしてくれる健全な店舗では無くなる可能性が高くなります
コンセプト通りの素敵な店舗が出来ても循環する血液(資金)に澱みができればオペレーションに澱みが伝染し理想のコンセプトも維持する事が難しくなっていきます
店舗を作る上で大切な事
オーナーの想いをのせた「コンセプト」は、よほどの事がない限り変えてはいけない全ての指針となるとても大切なものです
そしてそのコンセプトを健全に維持する為に「事業計画」も同等に大切なものなのです
店舗を作る過程でおいそれと変更して良いものではないのです
「コンセプト」と「事業計画」は店舗を作る上で大切な両輪のようなものだとおもいます
また長くなりましたので続きは次回に
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